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ワールドシリーズ第2戦 +田口情報

ボストンで行われたワールドシリーズ第2戦は、2-6でレッドソックスが2連勝!
第3戦は明後日に場所をセントルイスに移して行われます。

今日はレッドソックスの先発シリングがすごく良かったですね。
ヤンキースとの第6戦同様、怪我を押しての先発でしたが、そんなことは微塵も感じさせない投球。
カーディナルスは打てる気がしなかったでしょう。

レッドソックスは打線が好調で、8回までに6点を効果的に取っていく。
対するカーディナルスはチャンスらしいチャンスはほとんどなく、この試合唯一と言っても良い8回の一死1・3塁では4番が犠牲フライ、5番が倒れて1点を追加しただけ。
カーディナルスはなによりも4番ローレンの不調が大きい。
この日は抑えられたというよりは、打てる球が来ているのに打てていない感じでした。
今日は相手の4番オルティーズを押さえ込んでいただけに、ローレンに1本出れば展開は変わっていたでしょう。
これからの戦い、ローレンの復調が大きな鍵を握っていることは間違いないです

そして今日の田口選手。
昨日は先発でしたが、今日はベンチスタート。
5点差で迎えた7回表二死で、代打田口が告げられます。
相手投手は2番手の左腕エンブリー。
今日のエンブリーは球の切れが本当にものすごく、すべてストレートで押され、三振に倒れました。
今日は投手の調子が良すぎた、と言う他はないようなエンブリーのできでしたね。(この回を三者連続三振に仕留めた)
結局田口の打席はそれだけでした。

明後日からは地元セントルイスでの試合です。
連敗ですが、ここで終わるようなチームではないでしょう!
田口選手にもまた出番は必ずあると思うので、精一杯のプレーを見せてくださいね!

#4 「西武主軸vs中日バッテリー」

日本シリーズは、今日の西武の勝利で3勝3敗に。
いよいよ明日の試合で日本一を決する事になりました。

それにしても、この第6戦までを見ていてすごく面白みを感じたのが、“西武クリーンアップvs中日バッテリー”の戦いです。
おそらくこの戦いが、第7戦の勝敗を分ける大きな要素の一つとなりそうです。

シリーズ前から注目されていたこの戦い。

まず第1~3戦。
中日バッテリーはインコースを使いながら、アウトコースで勝負する。
あるいは逆にアウトコースを使いながら、インコースで勝負する、といったストライクゾーンを広く使いながら攻めようという意図が見られました。
ところが、第1戦の和田が川上から打ったソロ、第2戦でフェルナンデスが山本昌から打った2ラン、そして第3戦でカブレラが岡本から打った満塁ホームランは、いずれもインコースを完璧に捕らえられた打球でした。

それを踏まえての第4・5戦。
中日バッテリーはインコースを捨てて、アウトコースにすべての球を集める攻めに完全に変えて来ました。
そして山井、川上の好投に見られるように、ほぼ完璧に西武打線を抑え込むことに成功。

その成功を見ての、今日の第6戦。
中日バッテリーは、第4・5戦と同様に基本的にはアウトコースに球を集める投球。
ところが・・・、今度は西武中軸がアウトコースに的を絞ってきたのか、カブレラがアウトコースの球を右に二塁打を放ち和田は6回のホームランは真ん中高めだったものの、8回にはアウトコース一辺倒の落合のフォークを完璧に捕らえて貴重な追加点となるソロ

第6戦までの戦いを見ても、中日有利を唱え続ける解説者もいるけれど、いくら地元でも、僕はこれで完全に五分五分になったと思う。
明日の試合、中日の捕手谷繁はおそらくかなりリードに苦心する事でしょう。
なぜなら内も外も打たれてしまったわけですからね。
ここからが彼の腕の見せ所でもありますが。

第7戦は本当に予想もつきません。
でもだからこそファンは自分のチームの勝ちを信じて必死に応援するのだし、先が見えないところがスポーツの醍醐味なのだとも思う。

明日の試合は、“西武バッテリーvs中日バッテリー”の攻防にも注目してみてくださいね! 

決戦は月曜日!

中日の王手で迎えた日本シリーズ第6戦、舞台を再びナゴヤに移しての戦い。
先発は、中日が山本昌、西武が松坂で始まった試合は、4-2で西武の勝利!
これで3勝3敗のタイとなり、勝負は明日に。

今日は松坂の投球に懸かっていた西武。
調子は悪かったようですが、それでも2失点で食い止めるあたりはさすがと言う事でしょうね。
僕は今まで松坂と言う投手を見てきた中で、今日ほど変化球主体の投球を見たのは初めてだった。
前の試合を引きずっているのか、序盤は表情も変に硬く見え、制球もバラバラ。
中日に2点を与えるが、徐々に変化球の制球が良くなり、ストレートを見せ球にして変化球をうまく使っていた
もともとスライダーの切れはものすごいので、5回以降は中日にヒットを打たせなかった。

西武の打線では和田がとくにすごかったですね。
ちょっと西武打線と中日バッテリーの戦いではいろいろ書いてみたいことがあるので、別の記事で書かせてもらいます。

とにかく、これで5分5分となったわけです。
明日の決戦が待ち遠しいですね!

#3 「カーディナルスに必要な選手、田口」

先にも述べたように、ワールドシリーズ第1戦はレッドソックスがカーディナルスを11-9で下し、勝利を収めました。
今回は、その中でカーディナルスに所属する田口壮選手にスポットを当ててみたいと思います。

今日の試合、田口は9番レフトで先発出場。
2回表、いきなり二死3塁のチャンスで打順がまわって来ます。
相手投手は、ほぼナックルボール一本でメジャーを生き抜いているウェイクフィールド。
田口は振って行きますが、外角低めのナックルに空振り三振。

そして5点ビハインドで迎えた4回表、カーディナルスは3点差として、一死3塁のチャンスでまたしても田口に打順が巡ってきます。
田口は打っていき、打球は緩めの三ゴロになるが、サードはホームへ送球できず、田口がプレーオフ初打点をマーク!
これでカーディナルスは2点差に迫る。

その2点ビハインドで迎えた6回表、二死ランナーなしで3打席が回ってきます。
ファールで粘った後の4球目、田口の打球は投手とサードの間に転がり、投手は一塁へ送球するがセーフで内野安打、さらに送球がそれる間に2塁へ。
これで田口はプレーオフ初安打をマーク!
そしてさらに次の打者の二塁打で生還し、プレーオフ初得点!
この回は田口が起点となり、カーディナルスは同点に追いつきます。

その後2点勝ち越されて迎えた8回表、一死一塁で田口の場面でしたが、ここで代打を送られて交代。
しかしここで目に留まったのは、交代を告げられたときの田口の表情と、その後の行動。
監督が田口本人に交代の意を伝えた時、田口はいつも通りの生き生きした気持ちの良い表情で、それを聞いていました。
そしてそれを聞くとすぐに彼は、その代打の選手のところへいき、笑顔でなにやら耳元でアドバイスを送ります。
その打者がライト前ヒットを放ち、チャンスを広げて、カーディナルスは再度同点に!

こんなに監督冥利に尽きる選手はなかなか居ないと思いますね。
フィールド内だけでなく、ベンチの中でも自分の仕事を見つけてチームに貢献する選手。
もし僕が監督だったら、こういう選手は絶対一人は欲しい。
田口はそんな選手ですね。
コミュニケーションの壁も乗り越えているようで、何かカーディナルスのムードメーカーの一人じゃないかとさえ思います。

明日からの試合の勝敗も楽しみですが、田口個人にも興味を持って見ていきたいと思います。