脅威の中日打線 ~其の一~
今日ナゴヤドームで行われたヤクルト×中日は3-9で中日が快勝。
6連勝中のヤクルトを中日打線が止めた形となりました。
中日ファンである自分が言うのもなんですが、今年の中日は打線が去年よりも確実に一回りも二回りも大きくなりましたね。
正直な話、現時点での中日投手陣は先発も中継ぎも去年よりは全然調子は良くないと個人的には思います。
もし去年の打線に今の投手陣の状態だったら、おそらく今の位置にはいないでしょう。
でも今季の打線は投手陣の多少の不調は補って余りある程の強力なものとなりました。
そこでその打線について個人的な意見をちょっと述べてみようと思います。
長くなりそうなので2回くらいに分けて書いてみます。
まずここまで強力な打線になった理由としてはもちろんウッズの加入が一番の理由に挙げられるわけですが、単にウッズという大砲が入ったから長打を期待できる、というよりは、それに伴って各打者の役割が明白になった、という事の方が大きい気がします。
特に福留、アレックスなんかが象徴的ですね。
福留が高打率を残していた頃はゴメスというしっかりした4番がいたので、チャンスメーク・あるいはランナーを返すことに徹して広角にヒットを飛ばしていたのですが、ゴメスが抜けて福留が4番の仕事をしなくてはならなくなった途端、本塁打の意識が高まったからなのか、すごく打撃が荒っぽくなり打球方向もかなり偏っていました。
そこへ今季から4番ウッズの加入です。
求められるのは本塁打などの長打ではなく、あくまでランナーを返す働きでしょう。
4月はまだ福留は悩んでいたようですが、5月に入ってやっと本来の広角に鋭い打球を飛ばす福留が戻ってきましたね。
今日の試合を見る限りではもう大丈夫でしょう。
そして4月に驚異的な活躍を見せたアレックスにもまったく同じことが言えると思います。
昨年までの強引さが目立たなくなりましたからね。
ウッズ獲得には莫大な金額がかかりましたが、彼の長打力だけでなく、こうしたチームへの相乗効果までもを計算した獲得だったとしたら、それだけの価値のある契約と言えるでしょう。